こんばんは。ハルです。
丹青社が3Q決算を発表しましたので、決算結果について記事にします。丹青社は私が数年前から保持しており、期待している銘柄のため決算が気になってました。

丹青社の会社紹介
大手ディスプレイデザイン会社。「空間づくりのプロフェッショナル」として各種施設の企画、設計、デザイン、制作、運営等の総合ディスプレイ業を行う会社です。オリンピック銘柄としても一時期注目の銘柄となっていました。
3Q決算結果

3Q決算結果は上記の通り、売上高、純利益は前年同期比を下回っていますが、営利、経常利益は上回るという、微妙な結果となりました。悪くもなく、よくもないという感じでしょうか。
3Qの決算結果自体は特にインパクトのある内容ではなかったですが、同時に発表された通期の業績予想の修正と、配当金については注目の内容ですので、チェックしていきたいと思います。
通期業績予想の修正

通期業績の予想の修正は上記の通り。売上高は下方修正ですが、営業利益、純利益ともに上方修正となっています。
まぁこの情報修正は妥当かなと思っています。2Q時点で営業利益は3400百万、純利益も2356百万だったので以前の2Q決算発表時の記事にも書きましたが、慎重すぎる業績予想だなと感じていました。
注目ポイント
ここで注目したいのが、3Q決算結果と通期業績予想の数値です。並べて確認します。


上が3Q決算結果。下が通期業績予想になりますが、比べてみると3Q決算時点で、営業利益、経常利益、純利益が通期業績予想を超えています。
通常であれば期を経るごとに売上、営業利益等を積み上げていくと思うんですが、丹青社の通期業績予想では4Q単体で営業利益~純利益がマイナスになるということになってしまいます。
決算説明資料にも「当社の事業特性上、新型コロナウイルス感染症拡大のような事態が業績に与える影響は、遅行する傾向にある。」とありましたが、イマイチ納得のいかない通期業績だなと感じています。
ちなみに、同業の乃村工藝社(9716)はまだ2Q決算までしか発表されていませんが、このような通期業績ではありませんでした。
配当
未定だった期末配当が発表されました。
今期は、第2四半期:22円、期末:18円で年間40円の配当となりました。前期が第2四半期:20円、期末:22円で年間42円の配当だったため、減配という結果となります。
現在の通期予想での1株利益での計算になりますが、配当性向は68%となります。もともと丹青社では配当性向50%を目指すとしていましたので、2円の減配で抑えたのは、株主(株価維持)のことを考えてという結果だと思います。ここは評価してよいのではないでしょうか。
最後に
今回の決算結果では、3Qの決算結果よりも同時に発表された通期業績、期末配当にインパクトのある結果となりました。この記事は決算発表当日に作成しているため、決算発表翌日の株価がどうなるか。市場は今回の発表をポジティブにとるのかネガティブにとるのか注目になります。
なお、記事を作成している12月9日23時のPTSでは+1.58%(出来高5600)となっています。PTSなのであまり期待はできませんが、一応ポジティブな反応となっていました。
今後も丹青社の決算は注目していきたいと思います。
それでは、また。
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