こんばんは。ハルです。
ROEの計算で使用される「自己資本」ですが、自己資本とはなにか?と聞かれると、BSの右側の純資産の・・・とはっきりと答えることができませんでした。そこで、今回は自己資本とはなにかをはっきりさせるための備忘録的な記事になります。
ROEとは
まずは自己資本とは?の前提となったROEについておさらいしておきます。
ROEは日本語で自己資本利益率といい、計算式は当期純利益÷自己資本で計算されます。その企業の稼ぐ力をはかる指標となります。日本企業では8%はあれば平均的で、10~15%あれば優良企業と言われます。
自己資本とは
では、本題の自己資本について考えてみます。
自己資本を確認する前に、その大元となる貸借対照表(Balance Sheet)から確認していきます。貸借対照表はその企業の財政状態を表す決算書の一つです。図にすると下記のようなイメージです。この表自体の説明は簿記の知識が多少必要で、簿記の話になると本題からそれるため、ここでは割愛します。

自己資本はこの中の純資産をさらに分解すると現れてきます。

自己資本を構成するそれぞれについて、書きだしていきます。
資本金:会社設立時にその会社が準備したお金+設立後に会社が増資した際の半分。
資本剰余金:設立後に会社が増資した際の半分。
例えば会社が増資して100億円調達した場合、資本金に+50億円、資本剰余金に+50億円増えるという計算になります。
利益剰余金:会社がその期にあげた最終利益(PL 損益計算書の当期純利益)。
自己株式:その会社が持っている自社株。
評価・換算差額:会社が持っている有価証券の価値の差額や、為替レートの差額を計算したもの。
ついでに残りも書きだしてみます。
新株予約権:ある金額で株式を購入する権利。ストックオプションと呼ばれるもの。
非支配株主持分:子会社の稼いだ分の、その会社の持ち分。
ROEに利用される「自己資本」を厳密に定義すると上記のようになりますが、実際には純資産と自己資本に大きな差はないようです。そのため、あまり神経質に知る必要はないかもしれませんが、知識として純資産、株主資本、自己資本等の違いは知っておいて損はないと思いましたので、簡単ですが今回まとめてみました。
それでは、また。
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