こんばんは。ハルです。
地味な銘柄ですが、今回はジャパンエンジンコーポレーション(6016)の銘柄紹介です。時価総額としては小さいですが、今後伸びていきそうだなと感じた銘柄ですので、今のうちに情報収集がてらブログ記事としてまとめました。
2021/08/11 初版記載
2022/02/10 3Q決算結果追記
企業紹介
船舶エンジンメーカー。船のエンジンの製造、販売、修理等を行う会社。
三菱重工業、名村造船所等が大株主となっています。
船のエンジンなんてシロウトにはさっぱりの世界ですが、会社HPには船のエンジンの種類や、現在の環境社会に合わせ、船のエンジンも地球環境に配慮することなどHPを見るだけでもけっこう楽しめます。

会社ロゴは上記の通りで、会社HPにはプロペラをデザインとありますが、三菱グループのスリーダイヤに似せているのは三菱重工業の船用機械・エンジン部門から独立していることが関係していそうです。なお、その際に神戸発動機と事業統合もしています。
- 時価総額:25億円(2022/02/10時点)
- 市場:東証2部(スタンダード市場)
セグメント構成
セグメント構成として明確な区分けはありませんが、決算資料でも事業区分として①船用内燃機関と②修理・部品に分けています。年によってばらつきはありますが、売上高の比率は①船用内燃機関が40%~50%。②修理・部品が60%~50%です。
業績

業績は2008年~2014年にかけて右肩下がりですが、その後は横ばいでやや利益面は持ち直している状況です。今回の決算と同時に業績の上方修正もでていますし、決算の記載内容もよいコメントが多いため、今後の見通しは明るいように感じます。
収益力・財務状況
- ROE:5.38%
- ROA:1.91%
- 自己資本比率:38.5%
- 有利子負債倍率:0.49倍
造船業という特殊な業界のため収益力の基準がはっきりしませんが、平均的な製造業の値と比較すると物足りない数字です。財務状況は問題ない数字となっています。
決算結果
決算概要

海上運賃の高騰が続いており、海運市況が堅調に推移していることを理由に業績は好調です。特に船用内燃機関で前年同期比+67.1%と大幅な増収となっています。また、損益面でもコロナ禍における経費削減などのコスト削減効果により+131.7%の増益となっています。
決算の注目点
注目点1 通期業績の上方修正

3Q決算発表と同時に通期業績の上方修正を発表しました。理由としては受注残高が十分に積みあがっており、4Qにかけても業績の好調は維持される可能性が高いとのことです。
注目点2 増配

当初予想を2円増配し、22円の配当となりました。配当利回りも2.48%とそこそこの数字になりましたし、配当性向は今期予想のEPS 186円に対し、11%と十分な余力があります。
今後の期待
現在、自動車はガソリンから電気や水素等の環境対応したエンジンへと切り替わっていっていますが、船のエンジンでも同様の流れが起こっていると聞いたことがあります。ジャパンエンジンコーポレーションも船のエンジンの会社であり、会社HPでも環境対応技術への取り組みについて発信しています。
また、5月の記事になりますが水素エンジン開発の会社を設立したというニュースもあり、この会社の持つ技術が、今後の船の世界において主要な技術会社になってくれるのではという期待がもてます。
株価

好調な決算、業績の上方修正、増配と良いIRニュースが発表されましたが、発表翌日の株価は-22円(-2.42%)の下落となりました。東証2部で日々の出来高も20,000に満たないので、よっぽどのことがない限り注目はされないのかもしれません。
じわじわと株価も下げている状況ですが、PERやPBRの数値からは超割安銘柄です。たまーにIRニュース等もないのに、ドンと株価が上昇したりすること(2021年10月末等)がありますので、時価総額が小さい銘柄のため、仕手扱いされるかもしれず、そこは注意だなと思います。
- 株価:888円(2月10日 終値)
- PER:4.8倍
- PBR:0.38倍
- 過去一年の平均PER:8.9倍
私の考えや持ち株について
自動車はガソリンから電気等に変わっていく流れが見え始めていますが、船はこれからその流れが始まるといわれています。今回紹介したジャパンエンジンコーポはその技術を持った会社であり、今後、船のエンジンの転換点で大きく成長するのではないか。という期待を持っています。
私はこの銘柄を2021年3月に1,150円で購入し、現在は26,000円ほどの含み損となっています。正直伸び悩んでいるなという思いですが、船を造るのに時間がかかるように、ゆっくりこの銘柄の成長を見守っていきたいなと思っています。
それでは、また。
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