エニグモ(3665) 銘柄分析

銘柄研究

今週の注目決算で紹介したエニグモ(3665)がなかなかよい銘柄だと思いましたので、銘柄分析をしてみました。企業紹介、ポジティブポイント、ネガティブポイントを検討し、それらを踏まえた買い時、売り時について記事にしました。

エニグモってどんな会社?

事業内容は?

まずはエニグモはどんな事業を行っているかです。

eマーケットプレイス会社。ファッション製品を中心に世界中の個人出品者と個人購入者の通販マッチングサイト「BUYMA(バイマ)」を運営。CtoCだけでなくBtoCもターゲット。日本だけでなく、アメリカや香港でもサービスを展開。

同業でいうとZOZOタウンを運営しているZOZO(3092)が近いのでしょうか。決算説明資料をみても似たような内容だったので、よい比較対象になりそうです。

業績は?

マネックス証券より引用

次に業績です。

順調な右肩上がりの売上業績。営業利益(赤線)が一部下がっている年もありますが、過去の決算資料を確認すると未来への投資を行った結果によるもので、その投資結果が実を結んで順調に売り上げを伸ばしています。また、KPIである総取扱高やアクティブユーザー数も順調に伸びており、業績的には問題らしいとこは見当たりません。

また、2020年9月14日に2Qの決算発表を行いましたが、その結果を見ても売上、営利、純利とも前年同期比で+20%以上と好調な決算結果となっています。通期の業績予想をだしていないため、進捗はわかりませんが、今期も順調な伸びが期待できそうな結果です。

ポジティブポイント

次にエニグモの私が思うポジティブポイントを紹介したいと思います。

①他社を圧倒する収益力

エニグモの銘柄を見て最初に目につくのは収益力の高さです。ROEは28.8%、ROAは23.2%、売上高営業利益率が驚異の44.15%となっています。私が今まで見てきた銘柄の中でもかなり高い売上高営業利益率になります。(※ZOZOはROEは65.89%、ROAは21.72、売上高営業利益率は22.22%です。)

エニグモの収益はファッション商品を売買する”場所を提供”し、その手数料を収益とするビジネスモデルで、プラットフォームビジネスといいます。商品を製造したり仕入れて販売するような”物”を提供するビジネスモデルではないところが、プラットフォームビジネスの営業利益率の高さにつながっています。

このような”場所を提供”するビジネスモデルの場合、販売するための物(在庫)を抱える必要もないですし、場所もインターネット上のため、無限に拡張することができるところがこのビジネスモデルの優位性になります。

エニグモが提供するプラットフォームビジネスにおいて、収益があがるかを確認するには、アクティブユーザー数と総取扱高の数字を確認すると判断可能です。決算説明資料にありましたので、参考に乗せておきます。順調に数字が伸びており、今後の伸びしろもありそうな感じです。

アクティブユーザー数(単位:人)

2019年1月期:1,024,889 → 2020年1月期:1,128,313 → 2021年1月期:1,208,262

総取扱高(単位:百万円)

2019年1月期:19,644 → 2020年1月期:23,080 → 2021年1月期:25,608

②安定した財務状況

ビジネスモデルに問題はありませんでしたが、財務状況はどうでしょうか。

自己資本比率は81.7%、有利子負債倍率は0で超健全財務です。似たビジネスモデルである、ZOZOは39.4%、0.55で、メルカリは17.6%、1.51となっており、財務の健全性も際立っています。なお。2020年から配当を出し始めましたが、これだけの財務状況であれば、配当を出しても問題はありません。まぁ配当利回りも0.41%ですしね。

ネガティブポイント

次に私が思うエニグモのネガティブポイントを紹介します。

①通期業績の未発表

私の思いが強いのですが、決算資料の通期業績は投資家にとっては非常に重要だと思っています。きびしめの言葉になりますが、過去の業績の数字は集計さえすれば小学生でも発表できます。未来の業績をどのように見通すのかが経営者の腕の見せ所だと考えます。

コロナの影響で見通しが難しいというのはわかりますが、1Q決算時に業績予想を未発表にしている企業は多いイメージでしたが、2Q決算でも未発表なのは少ないのではないでしょうか?業績予想の修正ができないわけではないため、なんらかの数字をだしてほしかったです。

決算発表というのは企業と投資家のコミュニケーションの一つだと思っています。業績はわかりませんという結論を聞いて、投資家はなにを判断すればいいのでしょうか?なるべく早い時期に発表してほしです。

②知名度、広告費

ポジティブポイントの裏返しになりますが、プラットフォームビジネスでは、そのサービスを利用することで収益があがる仕組みのため、サービス利用者(エニグモの場合は取り扱い数)が増えなければ収益があがりません。取り扱い数を増やすためには、知名度の向上と、サービスの質の向上が必要です。

現在のエニグモ(バイマ)はZOZOと比較するとまだ知名度の点では負けています。CM等で知名度を上げているようですが、まだZOZOタウンとは差があります。

知名度を上げるにはどうしたらいいか?基本的には広告が必要となります。エニグモでは売上高256億円のうち、広告費が5.1億円となっています。現状では、アクティブユーザー数は順調に伸びていますので問題ないと思いますが、広告費の費用対効果というのを、決算資料からしっかり読み解く必要があると考えます。

また、サービス向上のためには、”場所”をよりよくするためのバージョンアップ費用(主に人件費)が必要になります。人件費は5.4億円と広告費並みにお金をかけています。こちらも同様に費用対効果がしっかりあらわているかのチェックが必要です。

今後についての私の考え

ビジネスモデルの優位性がありますし、財務の健全性にも問題は全くありません。また、時価総額が730億円と(ZOZOは8748億円)まだまだこれからの企業で今後の株価上昇を見越して購入の判断はありだと思います。ただ現時点では、決算発表によりかなり株価が上昇していますので、現状の一株利益からするとPERは60倍を超えてしまっています。そのため、割高感を感じてしまいます。もう少し下がったら買う決断するのがよいのではと、個人的に思います。まぁ下がってくるかはわかりませんが。。

次に売り時ですが、やはり広告費、人件費の費用対効果がちゃんと出ているかが気になります。広告費、人件費が過剰に増えていないか?アクティブユーザー数、総取扱高が伸びているかをチェックして順調に増えている間は保持で問題ないと思います。

それでは、また。

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