こんばんは。ハルです。
ドトール・日レスHD(3087)の紹介記事です。企業情報、決算結果、業績等々、 ドトール・日レスについての情報を備忘録としてアップデートしていく記事になります。
2021/10/25 初版記載
2022/01/18 3Q決算結果追記
企業紹介
ドトールコーヒーと日本レストランシステムを傘下に持つ外食グループ。
ドトールコーヒー
事業名通りドトールコーヒーショップがメインですが、エクセルシオール等のコーヒー店も展開。駅前や繁華街等、好立地な場所に出店しリーズナブルな値段でわりとおいしいコーヒーが飲めます。ミラノサンドも有名ですね。2021年12月末時点で1,289店を展開
日本レストランシステム
有名な店舗としては箸でパスタを食べる「洋麺屋 五右衛門」や「星乃珈琲」でしょうか。他にも複数ブランドを展開しています。駅ビルやイオン等にももちろん展開していますが、国道沿い等でもちょこちょこ見かけるため、知名度は高いのではないでしょうか。 2021年12月末時点で679店を展開
セグメント構成
セグメント構成は下記の通り。若干ドトールコーヒーのほうが売上、利益ともに高いですが半々くらいと考えてよさそうです。コロナ禍の影響をがっつり受けているため利益率はマイナスとなっていますが、コロナ前は7%ほどで外食産業としてはまずまずの利益率でした。

- 時価総額:723億円(2022年01月18日時点)
- 市場:東証1部(プライム市場)
収益力・財務状況
- 自己資本比率:79.3%
- 有利子負債倍率:0.02倍
- ROE:4.54
- ROA:3.60
- 売上営業利益率:2.49
※コメント コロナの影響と助成金収入のため、今期の数字はあまりあてにならない?
ドトール日レスのよいところはこの財務状況の優秀さです。コロナ禍で売上、利益が下がっていますが、この財務状況のよさは安心して株価を保有していられる理由のひとつです。
決算結果
決算概要
最新決算は1月14日の3Q決算です。

今期は、臨時休業等、コロナの影響を大きく受けていた前年に比べると、売上高は大きく改善していますが、営業損失は発生しており、コロナ禍における根本的な改善には至っていない状況です。
前回決算(参考)
2Q決算(10月15日)

注目点
注目点1 営業利益マイナス・・・純利益プラス
営業利益、経常利益がマイナスなのに、純利益がプラス。一見矛盾した結果となっていますが、このカラクリは政府、自治体からの助成金収入になります。他の飲食企業も同様ですが、営業利益がマイナスなのに純利益がプラスになっている決算資料をよくみかけます。
ドトール・日レスも同じ理由で助成金収入による純利益はプラスとなりました。とはいえこれは、根本解決ではないため、コロナ終息に伴う売上増加⇒利益回復⇒黒字化が達成されるまでは注意が必要です。
注目点2 新規出店
今期は65店舗(直営店45店舗、加盟店17店舗、海外3店舗)の新規出店しています。
ドトール・日レス(時価総額761億円)は自己資本比率が80%近いキャッシュリッチ企業であるため、利益の少ない今でも新規出店が可能なのだと思います。そのため、コロナ終息後に売上の急回復を期待できます。
ちなみに、他企業の新規出店数は、コメダ26店(時価総額951億円)、すかいらーく30店(時価総額3494億円)です。
また、下記画像の神乃珈琲店など高級志向の店舗や、金融機関や図書館内への出店など異業種との連携も今後に期待できる情報と感じました。

株価指標
コロナ禍の影響で株価を大きく下げている企業もある中、ドトール・日レスは株価への影響は低めです。ただ、影響がないとは言えず配当金は減配になっています。現在の状況であえて購入する理由は少ないように思います。
- 株価:1,585円(1月18日 終値)
- PER:16.0倍
- PBR:0.7倍
- 過去2年の平均PER:15.8倍
※コメント コロナによる業績低調にしては株価は低くはない。
- 配当金:24円 前期に34円から24円へ減配
- 配当利回り:1.51%
- 配当性向:24%
- 株主優待:下記の通り

※コメント 配当や株主優待目当ての銘柄とはならない。
株価
飲食業界はコロナの影響を大きく受けており、ドトール・日レスも決算で悪い数字が発表されるたびに株価にも影響がでています。
オミクロン株などコロナの収束が感じられない状況では、飲食銘柄の株価上昇は厳しいと言わざるを得ないと思います。当面、現在の水準での株価が続くのではと感じています。

最後に
私はドトール・日レスHDの株を数年前1,868円で100株購入し現在含み損中です。株を始めたばかりのころ、ただコーヒーが好きだからというのが購入理由です。一時期2,800円まで株価上昇した際もありましたが、過去のことで現在の状況では到底厳しそうです。
ただ、新規出店ペースは好調で、財務状況も優秀な銘柄ではあるため株価が大きく下落することはないのではと思い、気長に株価上昇を待ちたいと思います。資金をずっと遊ばせておくのももったいないですが、アフターコロナを期待しこのまま保持しておく予定です。毎年送付されてくる株主優待でコーヒーを飲むのも小さな楽しみですしね。
それでは、また。
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